
「安全」な事業環境を構築するためには、事故を未然に防ぐ技術および体制の整備はもちろんのこと、現場を支える社員一人ひとりが高い安全意識を持つことが必要です。安心して働ける事業環境を構築するため、コスモ石油グループは日々の「安全」を追求しています。私たちは常に安全を最優先で意識し、「すべての事故をゼロに」する取り組みを積み重ねていくことで、誰もが「安心」できる社会を築いていきたいと考えています。
安全宣言大会における全員唱和
各製油所およびコスモ松山石油(株)では、「事故ゼロを達成し、それを維持する」ことを最終目標に掲げ「チェンジ21活動*1」に取り組んでいます。具体的には「不安全不具合*2」の発生件数を、2012年までにベース年(2006年9月~2007年8月)と比較して90%以上削減することをめざしています。あわせて「休業労働災害等の重大な不安全不具合をゼロ」を追加目標としています。2010年の不安全不具合の発生件数は99件となり、2009年の126件から約21%の減少となりました。
2011年3月11日の東日本大震災を契機として、千葉製油所で発生したLPGタンク付近における火災・爆発事故につきましては、地域の皆様をはじめ、関係する多くの方々に多大なご迷惑とご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。
コスモ石油グループは、あらゆる事業活動において安全確保を企業の最重要責務と考え、千葉製油所での事故原因の究明と再発防止策を講じるべく、社外有識者および関係機関の方々を含めた「事故調査委員会」を設置し、事故状況・事故原因および再発防止策等を取りまとめました。今回の事故を貴重な教訓とすることで再発防止策を着実に実行し、安全レベルの向上に取り組みます。
*1 「チェンジ21活動」を含め連結中期安全計画においては、対象期間を暦年(1月から12月)としています。
*2 コスモ石油グループでは、石油コンビナート等災害防止法に定める異常現象およびこれにいたらないトラブル・不具合、生産に影響を与えた非危険物(工業用水や蒸気等)の漏洩、休業にいたる労働災害等を「不安全不具合」と定義しています。
内航タンカー
タンクローリーを主とした陸上輸送では、契約運送会社における自主保安体制の確立をめざし、安全マネジメントシステムの本格運用に入っており、コスモ陸運(株)では、すべての契約運送会社の運用状況を監査し、システムが適切に構築・運用されていることを確認しました。内航タンカーによる海上輸送では、コスモ海運(株)および契約海運会社と共同で安全対策連絡協議会を毎月開催しています。
そのなかで、トラブルの原因究明や確実な再発防止策の策定などの活動を実施しています。また、各製油所に設けられた船舶安全協力会でも、訪船パトロールなどの安全管理活動を実施しています。今後も継続的に改善を続け、事故撲滅に向けて安全活動を強化していきます。
ガス充填施設での研修風景
「コスモガス セーフティサポートプログラム」は、特約店保安担当者の保安活動をサポートする独自のプログラムです。近年、ガスに関連する事故は、設備の劣化・腐食を原因とするものが増加傾向にあり、こうした事故は日常の定期点検で発見・未然防止できるものが多いと考えています。コスモ石油ガス(株)では、ガスを常に安全に使用できる状態に維持するため、ガス充填施設における保安活動の強化のほか、点検方法の見直し、保安担当者に対して事故に関する最新情報の提供や行政指針の解説を行うなどのサポートを実施しています。
さらに、保安担当者同士の情報を共有する機会を設定し、通常業務の課題や災害対応についてより良い解決策を追求していきます。こうした取り組みを通じて事故を未然に防ぎ、お客様に安心してガスをお使いいただける環境を将来にわたってご提供したいと考えています。
地道ですが積極的な行動の積み重ねが、製油所の安全を守ることにつながります。
コスモ石油(株)
坂出製油所
安全環境室長
高橋 直幸
コスモ石油では全社を挙げて「ゼロ災活動」に取り組んでいますが、坂出製油所では、「見える化」「気づき化」「コミュニケーション」など現場にわかりやすいようブレイクダウンして伝えています。
現場に力を入れてもらっているのが「マイエリア活動」と「OSI *提言活動」です。「マイエリア」は、設備の汚れがあると異常が発見しづらくなるため、自分が担当するマイエリアを決め、責任を持って清掃等を徹底する活動です。「OSI」は、設備の腐食・劣化などの懸念箇所を注意深く点検し、異常を専門部署にいち早く伝えることで事故を未然に防ぐ活動です。さらに坂出製油所独自の取り組み「ヒヤリ、ホッと報告」では、安全のために「やったことで自分がホッとできた」という事例をどんどん挙げて、積極的なアクションにつなげています。
安全を机上で論じるよりも、現場を見て、地に足の着いた活動を全員で実施する。それが製油所の安全を図っていく上で大切なことだと考えています。
*OSI=オン・ストリーム・インスペクション(平常操業時における検査)


