現在のページの位置:ホーム > 会社情報 > 投資家情報 > 個人投資家の皆様へ > 石油業界とコスモ石油早分かり

コスモ石油をとりまく事業環境と、成長に向けた取り組みをご紹介します。
2009年末の統計では、石油の可採年数はおよそ50年となっています。
しかしこれは、「あと50年で石油がなくなる」という数値では必ずしもありません。
石油開発や生産技術の進歩により、石油の確認埋蔵量や可採年数は増加傾向にあります。
油層内に存在する油の総量(原始埋蔵量)のうち、技術的・経済的に生産可能なものを「可採埋蔵量」といい、通常「原始埋蔵量」の20~30%程度といわれている。
可採埋蔵量のうち、最も信頼性の高いものを「確認埋蔵量」としている。
ある年の年末の確認埋蔵量をその年の生産量で除した数値。
例えば、「可採年数50年」であっても、今後、石油探査や掘削をはじめ、回収技術の進歩により既存油田の埋蔵量が増えたり、新油田の発見などがあるため、その年数で石油が掘り尽くされるということではない。
出所 : OGJ誌(2009年末号)
世界合計:70,503バレル
OPEC合計:28,656バレル(40.6%)
非OPEC合計:41,847バレル(59.4%)
出所 : OGJ誌(2009年末号)
2002年初には1バレル20ドル前後だったドバイ原油価格は、2008年7月には140ドルに迫る急高騰となりました。
しかし、その後の金融危機、景気後退の影響を受け歴史的な下落を記録しました。これら原油価格の乱高下は投機マネーの流入と流出によるものだと言われています。

出所 : Platts
コスモ石油グループは、原油の安定調達に向けて、早くから中東産油国との信頼・協力関係を築くための活動に力を注いでいます。UAE(アラブ首長国連邦)のアブダビ首長国やカタール国において、原油の自主開発に取り組んできました。
現在、当社グループの自主開発原油比率は約5%ですが、今後さらにカタール国での増産やオーストラリアでの生産も予定しており、原油総輸入量に占める自主開発比率を高めていきます。
日本の国内需要の減少は不可避な状況にある中、海外での需要は増加しており、このような需要の変化に対応する供給体制の構築が早急に求められています。

国内の需要は減少しており、この傾向は続いていくと見られています。
特に従来、工場などのボイラー向け燃料として使用されていたA重油や、主に発電所で燃料として使用されていたC重油が、原油価格の高騰や環境への配慮から、LNG(液化天然ガス)などへ燃料転換しています。

出所 : 経済産業省「資源・エネルギー統計」

海外では、中国やインドなどの新興国の経済発展に伴う生活水準の向上により、輸送用燃料(ジェット燃料、ガソリン、軽油)や、生活必需品の原料となる石油化学製品の需要増に伴い、軽質製品の需要が増加しています。

出所 : BP「世界エネルギー統計」(2009年版)
コスモ石油グループは、国内需要減という逆境を成長のチャンスととらえ、当社のコア事業である石油事業(石油精製・販売、石油化学)における3つのアクションにより、課題を解決し、収益の拡大を図っていきます。
需要が減少したA・C重油を分解して、灯油や軽油などの需要のある製品を生産できるコーカー群を導入することで、需要の変化に対応した生産体制を整えることができます。
コスモ石油は、コーカー群導入による増産分も含め、海外販売を拡大していきます。海外販売の強化に向け当社4製油所では、出荷設備などの輸出用インフラの整備を行いました。
2009年度現在の主な輸出先は、北米、南米、豪州の環太平洋地域が中心です。今後は販売地域の拡大も含め、海外販売を拡大していきます。
パラキシレンは衣料やペットボトルなどの生活必需品の原料となるポリエステルの原料です。そのため人口増加と経済発展がもたらす生活水準の向上と密接にリンクしており、今後、新興国での需要の伸びが予想されています。
このような背景をもとに2009年6月に韓国の石油精製販売会社 ヒュンダイオイルバンク株式会社とともに合弁会社設立に向けた基本合意を締結し、同年11月に合弁会社HCペトロケムを設立しました。
この結果、原油からパラキシレンまでの一貫操業が可能になった他、パラキシレンの原料であるミックスキシレンをガソリン基材から分離・回収する装置を四日市製油所に新設することで、ガソリンの国内需要減対策ともなります。
全国には2010年3月末現在、サービスステーション(以下、SS)が30,339件あります。そのうちセルフ式SSは6,906件と22.8%です。(燃料油脂新聞より)
コスモ石油は同現在、全国3,768件展開しており、そのうちセルフ式SSは1,004件あり、全体の26.6%に相当します。このセルフ比率は現在、業界2位となっています。
セルフ式SSはお客様の支持も高く、効率的な販売が可能であるため、SS総数は減少する中、増加しており、今後もSS総数に占めるセルフ比率は上昇していくと思われています。

コスモ石油では、お客様のライフスタイルに合わせたカードがご提供できるよう、「コスモ・ザ・カード・オーパス」、「コスモ・ザ・カード・ハウス」の2種類をラインナップしています。
コスモ・ザ・カードの有効会員数は2010年3月現在、約357万人です。
今後もコスモ・ザ・カードをコスモ石油のSS事業の強みととらえ、ロイヤルティの向上につなげていきます。

コスモ石油のSSでは、お客様の"ココロも満タンに"を実現するために、以下の3つの約束を「お客様との約束」とし、日々取り組んでいます。
当社は、株式会社荏原製作所から、風力発電事業を営む子会社、エコ・パワー株式会社の全株式を2010年3月 取得しました。同社は、日本における風力発電事業のパイオニアであり、長年の経験の基づく豊富な開発力・技術力と共に、風況のよい東北・北海道に数多くの風力発電設備を所有しています。当社は2004年から、山形県酒田市で「コスモ石油酒田風力発電所(1,500キロワット)」の営業運転を行ってきましたが、今後の風力発電事業への本格参入に向け、エコ・パワー株式会社をグループ会社としました。
集光太陽熱発電技術開発のための共同研究の契約をアラブ首長国連邦(以下、UAE)の政府系機関であるマスダールと共同で東京工業大学と締結しました。UAEのマスダールシティにおいて2009年10月より把握しきれていない商業化への課題抽出、分析、改良を行い将来の商業化プラント建設の可能性を追求することを目的として実証実験を行いました。
ポリシリコン(多結晶シリコン)製造の事業化を目的とし、研究レベルにてポリシリコンの安価な製造技術開発を行っています。
植物を原料とするバイオ燃料は、原料である植物が生育する際にCO2を光合成によって吸収しているため、燃焼によってCO2を排出しても、カーボンニュートラル効果から大気中のCO2を増加させない、環境にやさしい燃料です。
コスモ石油では「バイオガソリン」の販売を含め、「ずっと地球で暮らそう。」をスローガンに地球環境に配慮した活動を継続しています。
コスモ石油は資源エネルギー庁の「平成21年度電気自動車普及環境整備実証事業」に採択され、急速充電器の設置や電気自動車向けのサービスやビジネスモデルの検証を行っています。