現在のページの位置: ホーム > 環境活動 > シンレイ山脈 森林・生態系回復

絶滅危惧種のキンシコウやジャイアントパンダなど、希少動物の宝庫である秦嶺山脈で動物の移動を妨げる林道への植林と、動植物の生態研究を通じて森の生物多様性を回復します。
パートナー:西北大学生命科学学院

シンレイ山脈は、中国の中部を東西に貫く山脈です。東は河南省西部から西は甘粛省東部におよび、黄河と揚子江の分水嶺でもあり、最高峰の「太白山」は3,767mと富士山(3,776m)とほぼ同じくらいの高さがあります。
ここには、絶滅危惧種のキンシコウやジャイアントパンダなど、希少動物が生息しています。しかし、20世紀後半の森林伐採により生息域が分断されるとともに、使われなくなった林業道路が移動を妨げているため、キンシコウの群れが相互に隔離・孤立し、将来的な絶滅が危ぶまれる状況になっています。
シンレイ山脈全体では、186kmもの今は使われていない林業道路が存在します。プロジェクトは、希少動物の移動を妨げている林業道路へ植林して森林を回復し、動物たちの移動ルートを回復することと、動植物の生態研究を目的としています。主な活動は「植林」「大学などでの講演」「動植物の生態研究」の3つです。

西北大学学生による植樹

学生を交えた報告会
シンレイ山脈の周至国立自然保護区に苗木の植林をおこないました。この地域の廃棄林道は、キンシコウとジャイアントパンダに悪影響を与えています。この林道のうちの12kmに9,500 本の松の苗木を植林しました。
後日の調査では苗木の78%が活着しており、標高1,600メートルという高さでの植林に知見が得られました。生物調査では、植樹した地域でイノシシ、青羊、小鹿などが観察され、野生動物が戻り始めていることがうかがえました。植えた木の成長とともに、キンシコウが戻ってくることが期待できます。
キンシコウの生態についての研究も継続し、西北大学では2人の学生がそれぞれ博士論文と修士論文を完成させました。またこの研究に関する論文は、前半期で6回も国際的な雑誌に掲載されています。
西北大学と同付属高校、陜西理工学院で「コスモ石油が環境を守ろうとする理由」と題した講義を実施。450名が受講しました。学生たちのうち、243名が植林にボランティアで参加してくれています。
2010年7月に基金事務局から現地視察に行ってきました。詳しいレポートを「基金事務局レポート」に掲載しています。こちらもあわせてぜひご覧ください。

過去に植えたところはだいぶ生い茂ってきました