当社グループは2005年度から「第2次連結(3ヵ年)中期経営計画」に取組んでまいりました。その3年間では、施策として掲げてきました付加価値向上・合理化推進について計画通りの成果を上げてきました。また、石油開発事業における生産拡大やミックスキシレン事業の開始などが連結収益に寄与してきたものの、石油事業においては内需の減退、油価の高騰、並びに当社固有の製油所事故や行政処分も相まって厳しい期間であり、最終年度である2007年度の経常利益(在庫評価影響除き)は493億円となり、中計の当初目標である820億円を大きく下回る結果となりました。
その一方で、IPICとの資本提携により成長への原動力と安定的な財務基盤を得ることができたと捉えております。
このような背景を踏まえ、「収益基盤の再構築および次の成長への布石」を基本方針とした「第3次連結中期経営計画(2008~2010年度)」を策定しましたのでお知らせします。
記
-
1.第3次連結中期経営計画基本方針:
<収益基盤の再構築および次の成長への布石>
- 【石油精製販売事業の収益力の再強化】
- 強靭な国内販売網の構築
- 海外販売の拡大
- 製油所競争力の強化
- 【成長戦略の早期意思決定】
- 石油開発事業
- 石油化学事業
- 【IPICとの提携シナジーの追求】
- ヒュンダイオイルバンクとの包括協力
- その他案件の検討を実施
- 【石油精製販売事業の収益力の再強化】
-
2.第3次連結中期経営計画目標:
- 売上高(2010年度) 37,030億円
- 経常利益(2010年度) 1,010億円
- 目標財務指標
ROE 7.4%
自己資本比率 29.0%
有利子負債依存度 33% - 上記目標達成の前提となる連結中期経営計画 効果金額
200億円(付加価値向上169億円・コスト合理化31億円)
-
3.投資計画と有利子負債残高見込み:
3年間で2,650億円の投資を計画しております。- 投資計画
戦略投資/既存事業基盤強化・・・・・・・・・・1,820億円
維持更新投資等・・・・・・・・・・830億円主な内訳 販売部門(セルフSS投資) 270億円 石油開発 240億円 供給部門 1,060億円 その他 250億円 - 連結有利子負債残高見込み (2011年3月末見込み) 5,920億円
- キャッシュフローとその配分(3ヵ年)
- キャッシュイン 2,850億円 (内訳:利益 970億円 減価償却費 1,350億円
ネット有利子負債増 380億円 資産売却150億円)
- キャッシュアウト 2,850億円 (内訳:設備投資 2,650億円 配当 200億円)
- *配当(年間)…8円/株の前提
- キャッシュイン 2,850億円 (内訳:利益 970億円 減価償却費 1,350億円
- 投資計画
-
4.重点取組み項目:
- (石油精製販売)
- 強靭な生産体制および販売網の構築を図るとともに、当社のキャッチフレーズである“ココロも満タンに”を実感していただくための活動に当社グループの総力を結集して取り組んでまいります。
- 「ブランド力強化による良質なシェア確保」、「販売促進プログラム(“ココロも満タンに”宣言)展開」、「コスモ・ザ・カード発券増」、「セルフSSの積極展開」を通じて強靭な国内販売網の構築に取り組んでまいります。
- 堺製油所における重質油分解装置の新設(2010年度に運転開始予定)を中心とした製油所高度化投資により、収益性の高い軽質油の増産体制を整備し、製油所の競争力強化を引き続き進めてまいります。
- 海外における堅調な需要の増加をとらえて輸出規模を拡大するために、輸出インフラを整備し、2007年度時点で年間150万キロリットルである輸出量を、堺製油所における重質油分解装置が稼働する2010年度を目処に年間400万キロリットルまで拡大してまいります。
- (成長戦略の早期意思決定)
-
- 石油開発事業
当社グループ会社であるアブダビ石油株式会社や合同石油開発株式会社を中心とした安定した生産と、カタール石油開発株式会社における生産の拡大や豪州での生産への着手を進めることで、当社グループ全体の自主開発原油比率を10%まで向上させ、原油生産の拡大に努めてまいります。 - 石油化学事業
丸善石油化学株式会社とのさらなる連携の強化や石油化学製品の製造設備の高度化の検討を通して、事業領域の拡大と成長につなげるための取り組みも進めてまいります。
- 石油開発事業
- (IPICとの提携シナジーの追求)
- IPICとの共同事業案件を協議し、アジアを中心としたアブダビ首長国外における新規油田開発、石油化学事業を含む当社製油所のさらなる高度化・高付加価値化、LPG事業およびALA事業の国際展開、海外における石油製品販売事業の拡大など、多岐にわたる分野で両社の収益力強化に資する案件を検討してまいります。
- (関連会社)
- 関連会社につきましても、引き続き合理化・効率化を図るとともに、安定的な収益基盤の確保を目指してまいります。
- 主な関連会社とその業容
- コスモ松山石油(石油化学製品の製造・販売/タンク賃貸業)
- コスモ石油ガス(LPGの輸入/貯蔵/販売)
- コスモ石油ルブリカンツ(潤滑油及びグリ-スの研究/製造/販売)
- コスモエンジニアリング(建設・工事の請負)
- コスモトレ-ドアンドサ-ビス(SS関連/保険・リ-ス/情報関連事業等)
- CMアロマ(ミックスキシレンの原料調達/製造/貯蔵/販売)
- 主な関連会社とその業容
以上
<別紙-1>
1.財務諸表ダイジェスト
(1)収益計画及び主な経営指標
| 2007年度 実績 |
2008年度 計画 |
2009年度 計画 |
2010年度 計画 |
|
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 35,231 | 37,000 | 36,610 | 37,030 |
| 営業利益 | 838 | 750 | 960 | 1,010 |
| 経常利益 | 943 | 730 | 960 | 1,010 |
| 当期純利益 | 352 | 240 | 330 | 370 |
| 在庫評価の影響額 | 450 | 0 | 0 | 0 |
|---|
| 総資産 | 16,279 | 16,800 | 17,550 | 17,790 |
|---|---|---|---|---|
| 自己資本 | 4,429 | 4,600 | 4,860 | 5,160 |
| 有利子負債額 | 5,216 | 5,440 | 5,660 | 5,920 |
| ネット有利子負債額 | 4,389 | 4,280 | 4,300 | 4,770 |
| ROE(%) | 9.0% | 5.3% | 6.9% | 7.4% |
|---|---|---|---|---|
| ROA(%) | 2.2% | 1.5% | 1.9% | 2.1% |
| 自己資本比率(%) | 27.2% | 27.4% | 27.7% | 29.0% |
| D/Eレシオ(倍) | 1.2 | 1.2 | 1.2 | 1.1 |
| ネットD/Eレシオ(倍) | 1.0 | 0.9 | 0.9 | 0.9 |
(2)原油価格、為替前提
| 2007年度 実績 |
2008年度 計画 |
2009年度 計画 |
2010年度 計画 |
|
|---|---|---|---|---|
| 原油価格(ドル/バレル) | 77.1 | 95 | 85 | |
| 為替(円/ドル) | 114.5 | 100 | 110 | |
(3)セグメント別 経常利益
| 2007年度 実績 |
2008年度 計画 |
2009年度 計画 |
2010年度 計画 |
|
|---|---|---|---|---|
| 石油事業 | 465 | 115 | 210 | 275 |
| 石油開発事業 | 469 | 585 | 721 | 709 |
| その他・連結処理 | 9 | 30 | 29 | 26 |
| 計 | 943 | 730 | 960 | 1,010 |
<別紙-2>
2.2010年度経常利益~主な改善要因
| 石油事業 +260億円 (15→275億円) |
・付加価値向上 ・合理化 ・その他 |
+169億円 +31億円 +60億円 |
|
| 石油開発事業 +240億円 (469→709億円) |
・原油価格上昇 ・カタール石油開発株式会社における増産 |
||
その他事業 +17億円(9→26億円)
在庫評価影響除き連結経常利益 2007年度比 +517億円(493→1,010億円)
